パーティーを追放された(*1) 悪役令嬢(*2)が 婚約破棄(*3)されたが チート(*4)で 最強(*5)になって モフモフ(*7)して ザマァする(*6) スローライフ(*8)な 話
好きな言葉はタナボタ
ここまでのあらすじ
16才の女子高生レイカは、大好きな女性向けゲーム「ときめきプリンセス」のキャラクターに転生した。
「ここは『ときプリ』の世界よ!」
大喜びするレイカ。 だが、転生先は『ときプリ』でいちばん悪役の令嬢『マリアンヌ』だった。
悪役令嬢(*2 クリア)マリアンヌはグレンデール王国の公爵令嬢。 第三王子と婚約していたが婚約を破棄されてしまう。 婚約破棄(*3 クリア) の理由は、「ときプリ」の主人公「フィオナ」に第三王子が惚れたから。
乙女ゲーム『ときプリ』では、婚約破棄されたマリアンヌがフィオナを恨んで数々の嫌がらせをするが、ゲーム通りに事態が進行するとマリアンヌは自宅静養という名の軟禁状態で貴重な青春時代を過ごすハメになる。
そこでマリアンヌの中のレイカは一計を案じる。
「名案が思い浮かんだわ。 最強の戦士になって第三王子を奪い返すの!」
レイカにとっては都合の良いことに「ときプリ」にはRPG的な要素があり、しかもレイカは幸いにも転生時に『素早さ20倍』というチート(*4 クリア)を得ていた。 『素早さ20倍』とは、何を隠そう素早さが20倍になる異能のことである。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
「まずは冒険者ギルドに登録しなきゃね」
レイカは冒険者ギルドに登録し、パーティーにも加入した。
ところがレイカは早々にパーティーを追放(*1 クリア)されることに。 理由は何だったのか? 素早さ20倍のレイカが毎度毎度モンスターを1人で全部倒すから、パーティーの仲間たちに経験値が入らなかった。
パーティーを追放されはしたものの、実のところエリカに問題などなかった。 スピードが20倍のエリカは1人でも余裕でモンスターの群れを殲滅できた。 まるで追放されるためにパーティーに加入したかのよう。 だが決してそんなことはない。 彼女は寂しがり屋さんなのだ。
1人でもモンスターをさくさく倒すレイカはレベルもどんどん上がり、あっという間にギルド最強の戦士となった。
「素早さ20倍」とは身体能力に由来する自然速度の20倍ということなので、レベルアップにともない自然速度が増加した今、レイカの速度は常人の120倍である。 そんな生き物に抗し得る戦闘能力を持つクリーチャーなど、この世に存在しない。 レイカは世界で最強(*5 クリア)の存在となっていた。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
これまでの冒険で入手した数々の超級装備を身に付けたレイカは、第三王子を強奪してフィオナ(『ときプリ』の主人公)へのざまぁを完了しようと、単身でグレンデール王国全軍と対決する。
戦闘開始と同時に、レイカはグレンデール王を目指してグレンデール軍の真っ只中を駆け抜けた。 レベル99(ヒトに到達可能な最高レベル)の戦士の速度が20倍に加速されているのだ、エリカが間近を駆け抜けたときに反応できた者はグレンデール軍中に誰一人としていなかった。
レイカは瞬く間に王に肉迫し、王の首に剣を突きつけて脅迫する。
「第三王子を私の許嫁にしなさい。 ってゆうか、私にこの王国をよこしなさい。 さもなくばブッスリいくわよ?」
「わかった、言う通りにしよう」
クーデターに成功したレイカはグレンデール王国の支配者となり、念願かなって第三王子の許嫁の座に返り咲いた。
さらにレイカは、①自分から第三王子を奪ったフィオナ、および②冒険者時代に自分をパーティーから追放した元パーティー・メンバーたちを地下牢に投獄した。
~~あらすじ終わり~~
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます