例えセーターを編んで貰えたとしても、これほど嬉しくはあるまい
- ★★★ Excellent!!!
企画によって生み出された謎のテーマ……
今の時代に手編みのセーター、などというセンスが既に、企画主のどうしようもない感性の古さを如実に物語っていることは否定のしようがあるまい。
しかし、
手練れの作家の手にかかれば
そんな的はずれなテーマだって何のその。
見事に料理され、編み上げられたそれは
唯一無二の輝きを放って世に出でる。
テーマが合わないから書けない、なんて言葉は言い訳だろう。
それはこの作品が証明している。
企画主自身である私は、
期待しつつもどこかで、悲恋ものであることを予想していた。
想定は越えるもの、下手な期待は裏切ってナンボである。
酷いテーマをここまで上質に料理した筆者様の感性に
万感の拍手を送りたい✨