『痛み』
皆さんはこの言葉にどのようなイメージを持っているでしょうか。
自分ならちょっとした切り傷や腹痛、あるいは持病の腰痛のズーンと響くようなイメージが浮かびます。
けれどこの作品の著者である緋雪様を襲う痛みはこんな軽いものではありません。
普通の人が『激痛』と感じる痛みのおそらくは数倍、いや十倍以上。そんな途方もない痛みに間断なく苛まれながらもうずっとずっと永遠のような長い年月を過ごしておられるのです。
しかも現時点では原因不明、根治療法もなく、できることといえば対症療法的になんとか痛みを緩和することのみ。それさえもなかなか思い通りにならない日々の継続。
この作品はそんな緋雪様の過去と現状を赤裸々に綴ったエッセイです。
どうか心してお読みください。
きっとそれだけで胸が痛むはずですから。