第21話:大誤解! 女神様の気まぐれ

 朝露が宝石のように森の葉を飾る頃、神代遼は目を覚ました。昨日の「森のお祭り」の余韻がまだキャンプに漂う中、彼は静かに伸びをする。左腕の腕輪に浮かぶ「12.5」という数字は変わらず、穏やかな青い光を放っていた。


「やれやれ、昨日は大変だったな」


 つぶやきと共に寝袋から出ようとした時、遼は違和感に気づいた。通常なら朝の挨拶をしてくるアフロネアの声が聞こえない。


「おい、アフロネア?」


 呼びかけてみたが、返事はない。女神の気配が感じられないことに、遼は首をかしげた。彼女が黙っているのは珍しい。


 キャンプに戻ると、仲間たちはすでに目覚め、朝食の準備や今日の活動計画を話し合っていた。昨日のお祭りの衣装は消え、皆もとの服装に戻っていた。ただ、皆の表情には昨日の楽しさが名残として残されている。


「おはよう、神代」


 レオンが元気な声で挨拶してきた。彼の顔には疲れの色はなく、むしろ昨日の祭りで英気を養ったかのような活力に満ちていた。


「おはよう。今日の予定は?」


「森の西にある湖をもっと詳しく調査しようと思う。あそこに恒久的な住処を作れるかもしれない」


 レオンの言葉に、遼は頷いた。この奇妙な森の世界での生活は予想より長引きそうだ。安定した住処を確保することは賢明な判断だろう。


 朝食を取りながら、遼はセリアの姿を探した。彼女もまた、いつもの装いに戻り、薬草を整理している。彼女の表情には、昨日のような高揚感はなく、静かな集中力が宿っていた。


「セリア」


 遼が声をかけると、彼女はふっと顔を上げ、微笑んだ。


「おはよう、神代さん。昨日は楽しかったですね」


「ああ。でも、神々の遊びには付き合いきれないよ」


 二人の会話は軽く続いたが、その中で遼は不思議なことに気づいた。セリアの様子が少し変わっているのだ。彼女の頬が微かに赤く、視線も少し泳いでいる。それはまるで、何か秘密を抱えているような、あるいは言いたくても言えないことがあるような素振りだった。


「どうかした?」


 遼の問いに、セリアは小さく首を振った。


「いいえ、何でもありません」


 その言葉とは裏腹に、彼女の指先から微かな虹色の光が漏れていた。それは彼女の感情が高ぶっている証拠だった。


「ねえ、アフロネアの様子はどう?」


 セリアの突然の質問に、遼は驚いた。


「実は朝から姿を現さないんだ。珍しいことだよ」


 その答えに、セリアは何か考え込むような表情を浮かべた。


「ユーノス様も……今朝は静かなんです」


 二人の会話は、微妙な緊張感を含んだまま終わった。何か普段とは違う空気が流れているようだったが、それが何なのかは分からなかった。


 湖の調査が始まり、遼はレオン、フローラ、エリオットと共に西へと向かった。セリアは薬草集めのため、キャンプに残ることになった。


 森の中を進む途中、遼はようやくアフロネアの気配を感じた。しかし、女神の声はいつもと違って、何か躊躇うようなトーンだった。


『あ……おはよう、神代』


「珍しく静かだね。どうしたの?」


『べ、別に何でもないわよ! ただ少し考え事をしていただけ』


 彼女の声には、明らかに何か隠し事をしているような調子があった。


「何かあったの? セリアも言ってたけど、ユーノスも静かみたいだし」


『そ、それは……昨日の祭りの後、少しね……』


 アフロネアの言葉は途切れ、彼女の声からは珍しく恥じらいのようなものが感じられた。


「何、昨日の祭りの後?」


『何でもないわよ! 神々の事情に人間が首を突っ込むことじゃないわ!』


 急にツンとした態度に変わり、アフロネアは再び沈黙した。遼は首をかしげたが、女神の奇妙な態度について深く考える暇はなかった。一行は湖に到着し、調査を始めなければならなかった。


 ***


 湖は思ったより広く、その水は透明で美しかった。周囲は開けており、居住地として理想的な環境だ。レオンは早速、住処の設計を始め、フローラは周囲の植物を調査し、エリオットは水質をチェックした。


「ここなら暮らしていける」


 レオンの言葉に、皆が同意した。突然森の世界に転移させられた彼らにとって、安定した生活拠点を得ることは大きな進歩だった。


 一方、遼は湖の岸辺に立ち、水面に映る自分の姿を見つめていた。アフロネアの奇妙な態度が気になり、集中できなかった。


『神代……ちょっといい?』


 突然アフロネアの声が復活した。その調子は真剣で、いつもの茶化すような雰囲気ではなかった。


「どうしたの?」


『私ね……ちょっと聞きたいことがあるの』


 女神の声には、珍しく迷いのような感情が混じっていた。


「何?」


『あなたは……私のことをどう思ってるの?』


 その質問に、遼は言葉を失った。アフロネアがこんな質問をするなんて、考えられなかった。


「どういう意味だ?」


『そのままの意味よ。あなたは私のことをどう思ってるの? うるさい? 邪魔? それとも……』


 女神の声が途切れ、遼は困惑した。これはまるで恋バナのような展開だ。まさか女神がそんな話をしてくるとは。


「君は……確かにうるさいし、気まぐれだし、時々めちゃくちゃなことをするけど……」


 遼は言葉を探した。


「でも、悪い奴じゃない。時々はちゃんと助けてくれるし」


『それだけ?』


 アフロネアの声には、わずかな期待が混じっていた。


「いや、その……友達みたいなものかな?」


 その答えに、アフロネアは長い沈黙の後、小さく笑った。


『そう、友達ね。まあいいわ』


 その言葉には、何か諦めのような色が混じっていた。


「どうしたの? 急にこんな質問して」


『忘れて。神の戯れよ』


 再び沈黙が訪れ、遼はますます混乱した。アフロネアの様子があまりにも普段と違うのだ。


 調査を終え、一行がキャンプに戻ると、新たな驚きが待っていた。セリアが全員を集め、森の中で不思議な発見があったと報告したのだ。


「森の奥で、神殿らしき建物を見つけました」


 その報告に、皆が驚きの声を上げる。


「神殿? この森に?」


 レオンの問いに、セリアは静かに頷いた。


「ええ。白い柱と半透明の壁……島の山頂にあったものと似ています」


 遼はその言葉に息を呑んだ。島の山頂の神殿——それは彼らをこの森の世界に転移させた場所だ。もし同じような神殿があるなら、それは次の場所への通路を意味するかもしれない。


「場所を教えてくれ、すぐに偵察に行こう」


 レオンの言葉に、セリアは少し躊躇う素振りを見せた。


「でも……神殿の周りには特殊な結界があるように見えました。全員が入れるかどうか……」


 島の神殿と同じく、恋愛フラグを持つ者は入れない可能性がある。遼はその含みを察し、セリアに視線を送った。彼女もまた、何か考えるところがあるようだった。


「明日の朝、偵察隊を組もう。今日は準備をして休もう」


 レオンの提案に、全員が同意した。大きな発見の興奮の中、キャンプは活気づいていた。


 ***


 夕食後、遼は一人、キャンプの外れで星空を見上げていた。今日発見された神殿のことを考えると、彼らの冒険もまた新たな局面を迎えるのかもしれない。


「神代さん」


 背後からの声に振り返ると、セリアが立っていた。月明かりに照らされた彼女の姿は、まるで銀の彫像のように美しかった。


「セリア、何か用?」


 彼女は一瞬言葉を選ぶように沈黙した後、静かに話し始めた。


「今日の神殿の発見……実は私だけが見つけたわけではありません」


「え?」


「昨夜、ユーノス様からのお告げがあったんです。森の奥の神殿へ行くよう、そして……あなたと二人で行くように」


 その告白に、遼は驚いた。ユーノスからのお告げ? それはアフロネアの奇妙な態度と関係があるのだろうか。


「アフロネアも今日は変だったよ。何か神々の間で起きているのかな?」


 セリアは少し頬を赤らめ、視線を逸らした。


「実は……昨日の祭りの後、神々の間に何か変化があったようなんです」


「変化?」


「はい。詳しくは私も聞いていませんが……」


 彼女が言葉を続けようとした瞬間、森の奥から眩い光が放たれた。それは一瞬の閃光のようなものだったが、明らかに自然現象ではなかった。


「あれは!」


「神殿の方向です!」


 二人は顔を見合わせ、すぐにキャンプの仲間たちに声をかけた。レオンたちも光を目撃しており、急いで偵察隊を組織することになった。


「予定より早いが、行くぞ」


 レオンの言葉に、遼、セリア、フローラ、エリオットが応じた。彼らは簡易的な装備を整え、森の奥へと向かった。


 ***


 森の奥へと進むにつれ、空気が変わっていくのを感じた。それは神域の気配——神々の力が現実世界に漏れ出す現象だった。


「この感じ……」


 遼の言葉に、セリアが静かに頷いた。


「神域化が始まっています。神殿の力が強まっているのでしょう」


 一行は暗い森を進み、やがて木々の間に白い光が見えてきた。それは確かに神殿の輝き——島の山頂で見たものと同じだった。


「あれだ!」


 レオンの声に皆が足を止めた。目の前に広がるのは、純白の柱と半透明の壁を持つ神秘的な建物だった。そして神殿全体を包み込むように、淡い虹色の光の障壁が張られていた。


「恋の障壁だ……」


 遼のつぶやきに、セリアが頷いた。


「それでは、島と同じように試してみましょう」


 レオンが最初に障壁に近づき、手を伸ばした。彼の手が光に触れると、弾かれるように後ろに飛ばされる。


「やはり通れないか……」


 次にフローラが試したが、結果は同じだった。エリオットも同様に障壁を通過できなかった。


 残るはセリアと遼。


「私が試します」


 セリアが一歩前に出て、障壁に手を伸ばした。彼女の手はスムーズに光の中へと沈んでいく。


「通れます!」


 驚きの声に、遼も前に進み、障壁に触れた。彼の手もまた光の中に吸い込まれた。


「僕も通れるみたいだ」


 レオンたちは二人を見送る形となり、遼とセリアだけが神殿の内部へと進むことになった。


「中で何を見つけても、すぐに報告に戻ってくるんだ」


 レオンの言葉に、二人は頷いた。


「行くよ、セリア」


「はい」


 二人は障壁の中へと踏み込み、神殿の内部へと向かった。


 ***


 神殿の内部は島で見たものと酷似していた。大理石の床、天井まで届く透明な柱、そして中央には巨大な水晶が輝いていた。


「同じだね……」


 遼のつぶやきに、セリアは静かに頷いた。


「でも、何か違うものを感じます」


 そう言って彼女は水晶に近づいた。遼も続き、二人は巨大な水晶の前に立った。


 その瞬間、突然水晶が強く輝き始め、神殿内に二つの声が響き渡った。


『よく来たわね、私の使い』


『来てくれたのですね、セリア』


 アフロネアとユーノスの声だった。水晶から放たれる光が二つの形を作り、それぞれ女神と神の姿になっていく。


「アフロネア!」


「ユーノス様!」


 遼とセリアの声に、二柱の神は微笑みを浮かべた。


『お待ちかねのお披露目の時間よ!』


 アフロネアの声には、いつもの強さが戻っていた。


『皆さんにご報告があります』


 ユーノスの声は、清々しく透明感があった。


「報告?」


 遼の問いに、アフロネアが大げさなポーズを取った。


『そう! 実は昨日の祭りの後、私とユーノスの間に重大な進展があったの!』


「進展?」


『我々は今後、和平を結ぶことにしました』


 ユーノスの言葉に、セリアは驚きの表情を浮かべた。


「和平?」


『ええ! つまり、私たちは今後協力関係を築くことにしたのよ。恋愛を否定するでもなく、強制するでもなく、人々の自由な選択を尊重する方向で』


 アフロネアの説明に、遼とセリアは顔を見合わせた。これは予想外の展開だったが、悪い知らせではなかった。


「それは……素晴らしいですね」


 セリアの言葉に、ユーノスは優しく微笑んだ。


『はい。そして、この和平の象徴として、今日から私たちは交際を始めることにしました』


「交際!? でも、姉弟神だって聞いていたけど……」


 遼とセリアの驚きの声が同時に上がる。遼の言葉に、アフロネアは大きく笑った。


『ああ、そういう意味ね。勘違いしないで。私たちは血のつながった姉弟じゃないわ。恋愛の神として、相反する役割を担う者同士という意味での「姉弟神」よ』


『そうです』ユーノスも穏やかに説明を加えた。『私たちは創造の時から対をなす存在として生まれましたが、血縁関係のような人間的な繋がりはありません。むしろ、相補的な役割を持つ同位の神なのです』


 遼は納得したように頷いた。確かにそういう説明なら筋が通る。神々の関係性を人間の概念で完全に理解するのは難しいのだろう。


『ビックリした? 私たちにも恋愛感情はあるのよ。ただ、長い間対立していたからそれに気づかなかっただけ』


 アフロネアの言葉には、恥じらいよりも得意げな調子が強かった。


『昨日の祭りで、私たちは長い対立を超えて、互いの価値を認め合うことができました』


 ユーノスの説明は謙虚で、静かな喜びに満ちていた。


「それで今朝、アフロネアが変だったのは……」


『ええ、ちょっと恥ずかしかったのよ。さっきあなたに私のことをどう思うか聞いたのも、ちょっとした確認というか……』


 アフロネアの言葉に、遼は目を丸くした。まさか女神が自分に嫉妬していたとでも?


「そんな……僕なんかに?」


『勘違いしないで! ただ神の使いとして、あなたの意見を聞きたかっただけよ!』


 完全にツンデレ発言に、遼は思わず笑みを浮かべた。


「で、僕たちをここに呼んだのは?」


『あなたたちに次の指示を与えるためよ。神々の和平に伴い、あなたたちの使命も変わるわ』


 その言葉に、遼とセリアは身を乗り出した。


『フラグを折ることも、立てることも、どちらも必要な行為。でも、それは相手の選択を尊重してこそ意味があるの』


 アフロネアの言葉に、ユーノスが続いた。


『これからは二人で協力して、人々が自分自身の心に正直に生きられるよう導いてください』


 その指示に、遼とセリアは顔を見合わせた。敵対者だった二人が協力するという新たな関係。それは神々自身の関係の変化を反映していた。


「どうすればいいんですか?」


 セリアの問いに、ユーノスは優しく答えた。


『あなた方のやり方で良いのです。ただ、互いの役割を尊重し合いながら』


 アフロネアも同調するように頷いた。


『そう。たまには折り、たまには立てる。そのバランスを二人で見つけなさい』


 その言葉に、遼とセリアは静かに頷いた。それは難しい使命かもしれないが、二人ならきっとやっていけるだろう。


「分かりました」


「やってみます」


 二人の返事に、神々は満足げな表情を浮かべた。


『もう一つ。この神殿は島に戻る道であり、次の冒険への扉でもあるわ』


 アフロネアの言葉に、遼は息を呑んだ。


「島に戻れるの?」


『ええ。もしあなたたちが望むなら。あるいは、このまま森での冒険を続けることもできる。選択はあなたたち次第よ』


 その選択肢に、遼とセリアは再び顔を見合わせた。島に戻るか、森に留まるか。それは彼らだけでなく、仲間たち全員で決めるべきことだった。


「仲間たちと相談します」


 遼の言葉に、神々は頷いた。


『良い選択よ。さあ、水晶に触れなさい。あなたたちに力を授けましょう』


 そう言って、アフロネアとユーノスは手を取り合った。その姿は確かに恋人同士のように見えた。神々の恋愛——それは想像もしなかった展開だったが、不思議と納得できるものでもあった。


 遼とセリアは水晶に手を伸ばし、同時に触れた。眩い光が二人を包み込む。


 その瞬間、遼の腕輪に変化が起きた。「12.5」というポイントはそのままだったが、青い光に微かな虹色が混じり始めた。セリアの手から放たれる虹色の光にも、青い色調が加わっていく。


 それは二人の力が融合し始めたことを示していた。フラグを折る力と、立てる力。相反するようで、実は補完し合う二つの力。


『素敵な光ね』


 アフロネアの言葉に、ユーノスも同意するように頷いた。


『二人の力が調和し始めている。これからが楽しみです』


 光が収まり、遼とセリアは水晶から手を離した。二人の間には、新たな絆が生まれていた。それは敵対者としてではなく、協力者としての繋がりだった。


「戻って、皆に報告しよう」


 遼の言葉に、セリアは微笑んで頷いた。


「はい。新しい選択肢について、皆で話し合いましょう」


 二人が神殿を後にしようとした時、アフロネアの声が最後に響いた。


『そういえば、私のフラグが立ったらどうする?』


 その問いかけに、遼は足を止めた。アフロネアのフラグ? 神にフラグが立つということが可能なのだろうか。


「それは……」


『冗談よ、冗談! 今は私にはユーノスがいるもの。さあ、早く行きなさい!』


 アフロネアの茶目っ気たっぷりの声に、遼は苦笑いを浮かべた。やはり彼女は気まぐれな女神だ。


 神殿を出て、レオンたちの待つ場所へと向かう道すがら、遼とセリアは並んで歩いた。月明かりが二人の姿を優しく照らし、新たな旅の始まりを祝福しているかのようだった。


「神々が恋愛するなんて、驚きました」


 セリアの言葉に、遼も頷いた。


「ああ。でも、不思議と納得できる。彼らも心を持つ存在なんだろうね」


「はい。そして私たちもまた、新しい関係を始めるのですね」


 その言葉に、遼は彼女を見つめた。二人の間には、まだ多くの謎と可能性が残されている。島に戻るのか、森に留まるのか。そして、これからどのように協力していくのか。


 それらの選択と冒険が、二人と仲間たちを待っていた。


「さあ、行こう。皆が待ってる」


 遼の言葉に、セリアは微笑みながら頷いた。新たな冒険の始まりを告げるように、空には満月が輝いていた。


 フラグを折る男と、フラグを立てる少女。相反する使命を持ちながらも、今や同じ目的に向かう二人の物語は、まだ始まったばかりだった。

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