苦いラムネの思い出は…。死よりも尚、黒く。

人は心の中に密かに 呪 を持つ。
恨み嫉みという負の感情は、一体 何 を
呼ぶのだろうか。
 著名な『祓い屋』として確固たる地位を
築く家に生まれた男は、自分には能力が
備わっていない事を恨み、父や兄に対して
劣等感という嫉みを抱く。
一方、崩壊した家庭に辛うじて生きる
少女は、暴力的な父の元から逃げた母親や
自分を虐める同級生への嫉みや恨みを
募らせて行く。
        怪異は、すぐそこに。

身の不遇を、悔しさや恨み嫉みをラムネの
瓶に吹き込んでゆく。


彼らの周りでは人が死に、不気味な老婆の
声で、鳴らぬ筈の電話がかかる。

 ほど よ く  腐った か

       腐 ったら、行く よ。


これは決して勧善懲悪の物語ではない。
きっと、誰の元にもラムネの瓶は転がって
いるのだ。
      黒く染まらないうちに。

 一刻も早く、手放さないと。




※著者の、震え上がるホラー作品!
 【完璧な家族の作り方】
更なる仕掛けを凝らし角川ホラー文庫にて
絶賛発売中!