第16話
幸繁はベースに戻ってきてAIに登録されている銃器のデータを見ていた。
リボルバー式の銃にも憧れるが装填のことを考えると他の銃が良いだろう。
というわけでデザートイーグルを選択することにした。
AIに指示を出すと自動機械が作動しデザートイーグルの材料の生産をはじめる。
幸繁はその間に拠点離れている間に制作されていた燃料の収集ツールを設置に向かった。
燃料の収集ツールも不測の事態を考えて一定の距離を離して設置する。
設置を完了してベースに戻るとデザートイーグルの材料は出来上がっていた。
幸繁はAIに指示を出してベレッタの弾だけでなくデザートイーグルの弾も作るように指示を出す。
これで、組み立てればデザートイーグルも実践に投入できるはずだ。
だが、ベレッタと違ってデザートイーグルの組み立てには苦戦した。
幸繁は1日ほど時間をかけてなんとかデザートイーグルを完成させる。
完成したデザートイーグルを構えてみる。
ベレッタもずっしりとして重たいと思ったがデザートイーグルの存在感はそれを凌駕していた。
早く試射をしてみたいと思ったが寝ていない状態では危険だと判断して眠りについた。
起きてから各施設の稼働状況を確認する。
どの施設も正常に稼働しており問題ない。
幸繁は準備を整えて新しい相棒であるデザートイーグルの試し打ちの為に移動を開始した。
今回も無事に惑星に降下してまずは水と酸素の収集を開始する。
ドローンも情報収集の為に放出する。
やるべきことをやったので幸繁は的を用意してデザートイーグルを構える。
引き金を引くとベレッタとは全く違う反動でこけそうになる。
「うわっ。こんなに違うのか。でも、これだけの威力があれば・・・」
デザートイーグルの威力に頼もしさを覚えつつもう一度デザートイーグルを構える。
的に狙いを定めて撃ってみる。
予想できていたことだが、銃弾は全く見当違いの方向に飛んでいった。
「これはベレッタ以上に使いこなせないな。でも、あるだけで安心感が全然違う」
幸繁はデザートイーグルの威力に満足してベレッタを取り出し構える。
まずは、ベレッタの命中率を高めるところからだ。
デザートイーグルを扱えるようになるのはそれ以降でも遅くない。
幸繁は集中して射撃訓練に取り組んだ。
その結果、的の端の方であるが命中するようになってきた。
センスのある人と比べれば亀のような進みかもしれない。
しかし、ここには比べる相手もいないし自分の身を守る為にやっているのだ。
焦る必要などないだろう。
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