「見たものを見たまま」詩へと昇華させる表現力に、深く胸を打たれました。どの詩も、「時」と「心象」の繊細な境界を見事に捉えていて、読む者の“奥深い感情の記憶“と共鳴するような叙情性に満ちていて、とても素敵です。単なる風景描写に留まらない、その深い世界観に強く引き込まれます。そして、日本語が持つ「音の響きとリズム」が、とても美しくて、読み終えたあとも心地よい余韻が長く残り続けます。豊かな感性から生まれた素晴らしい作品……ぜひ多くの方に読んでいただきたい、美しい“詩集“です。