第9話 アイクとゲン

ゲンの死んだ後、液体は全て自動で洗い流された。

作業用アンドロイドが部屋に異常がないことを確認すると、監査室の廃棄完了マークが点滅した。


この日の品番不明の完全人型アンドロイド全ての処分が、完了したのだ。



アイクの家のそばに住んでいた人たちのもとにはカウンセラーが訪れた。

行政からは「危険なアンドロイドは処分した」との知らせがあり、相変わらずアイクの家だった建物の前にはアイクがよく買って家にストックし、隣の家の子供達にあげていた飴と五目ごはんの素が山になっていた。


三日後には、アイクの育てていた苗は公民館の花壇に植え替えられた。



そうして世界はもとにもどった。

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アンドロイドのアイクと人間のゲン トてら @totetotetotete

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