第13話 新たな罰と苦しみ

桜ノ宮学園の体育館での事件が全国に生中継され、校則見直しへの期待が裏切られた後、事態はさらに悪化した。校長は生徒たちの抵抗を「学校への裏切り」とみなし、さらなる罰を下すことで支配を強めようとした。校則見直しに署名した女子全員に「1週間全裸で過ごし、その姿を学校公式サイトに投稿する」という過酷な処罰が宣告され、彼女たちは新たな羞恥と苦しみに直面した。


校長の宣告

体育館での混乱から数日後、再び全校生徒が講堂に集められた。校長は壇上に立ち、冷たい目で生徒たちを見下ろした。「お前たちの署名活動は、学校の伝統に対する反逆だ」と声を低く響かせた。女子生徒たちは息を呑み、恐怖で縮こまった。


「特に、校則見直しに署名した女子生徒たち。お前たちには罰が必要だ」と校長が続ける。「明日から1週間、全員全裸で過ごせ。そして、その姿を学校の公式サイトに毎日写真で公開する。これはお前たちの愚かさを世に知らしめるためだ」


講堂が一瞬静まり返り、次の瞬間、ざわめきが広がった。大学3年生の山崎彩乃が「何!?」と呟き、高校2年生の清水美緒が「そんな…」と顔を青ざめた。中学2年生の佐藤美咲も「やだ…」と震え、署名に参加した女子全員が絶望に包まれた。


校長はさらに言い放った。「逃げれば退学だ。従え。これがお前たちの責任だ」その言葉に、彼女たちは反論する気力すら奪われた。


全裸の1週間

翌朝、署名した女子生徒たちは校則に従い、全裸で登校した。彩乃はキャンパスに立つ自分の姿を見て、「こんなの…耐えられない…」と呟いた。美緒、藤田麻衣、岡崎由紀のトリオは肩を寄せ合い、「1週間なんて無理だよ…」と涙を堪えた。美咲と林田彩花も「恥ずかしい…」と俯き、小学生から大学生まで、数百人の女子が全裸で校舎に立った。


学校公式サイトには、初日の朝、彼女たちの写真がアップロードされた。「校則見直し署名者への罰」と題され、顔と名前が記載されたリストと共に、全裸で校庭に並ぶ姿が公開された。彩乃の「山崎彩乃(3年)」、美緒の「清水美緒(2年)」、美咲の「佐藤美咲(2年)」など、個人情報が全て晒され、ネット上で瞬く間に拡散した。


授業中も、廊下を歩く時も、彼女たちは全裸のままだった。男子生徒が遠くから見つめ、教師が無表情で通り過ぎる中、羞恥が彼女たちを苛んだ。彩乃は「みんなに見られてる…」と唇を噛み、美緒は「もう隠す場所もないよ…」と呟いた。美咲は「家に帰りたい…」と泣きそうになりながら耐えた。


ネットへの投稿と拡散

毎日、学校公式サイトに新たな写真が投稿された。2日目は教室で授業を受ける姿、3日目は校庭で体育の様子、4日目は食堂で昼食を取る場面——全て全裸のまま、名前付きで公開された。ネットでは「桜ノ宮の新罰ヤバすぎ」「生徒が可哀想」「校長頭おかしい」と反応が飛び交い、ワイドショーでも「異常な報復」と報じられた。


彩乃の写真がSNSで拡散され、「山崎彩乃、また晒されてる…」とコメントが付いた。美緒、麻衣、由紀のトリオも「この3人、毎日載ってるね」と話題になり、美咲と彩花の写真には「中学生まで…酷い」と同情の声が寄せられた。しかし、好奇心から見る人も多く、彼女たちの羞恥は増すばかりだった。


彩乃は夜、部屋でサイトを確認し、「また私…」と涙を流した。美緒は「毎日載るなんて…恥ずかしすぎる」と友達に電話で訴えた。美咲は「もう見られたくない…」と布団に潜り込み、彼女たちの心は限界に近づいていた。


苦しみの連鎖

1週間の全裸生活は、彼女たちの精神をさらに蝕んだ。彩乃はおねしょが悪化し、毎朝濡れた布団に目を覚ました。「罰のせいで…情けないよ…」と呟き、羞恥で震えた。美緒も「眠れない…おねしょも止まらない…」と疲れ果て、麻衣と由紀も「私たちもだよ…」と打ち明けた。


美咲は毎夜、恐怖で目を覚まし、「また濡れてる…」と泣いた。彩花も「恥ずかしくて死にたい…」と呟き、2人は互いを慰め合った。小学生の女子たちも「怖い…」と親に訴え、おねしょが再発する子が続出した。


学校では、彼女たちを避けるように他の生徒が距離を取り、教師も「校長の命令だから」と冷淡だった。署名しなかった女子生徒が「可哀想だけど…関わりたくない」と囁き、孤立感が彼女たちをさらに追い詰めた。


苦しみの中の小さな火

5日目の夜、彩乃はゼミの仲間と電話で話した。「もう耐えられない…毎日晒されて、おねしょまで…」仲間が「彩乃のせいじゃないよ。校長がおかしいんだ」と励ますと、彼女は「何か変えたい…」と呟いた。


美緒、麻衣、由紀もLINEで語った。「1週間なんて長すぎる…」「でも、私たちで終わらせたいよね」「うん、負けたくない」3人は涙を拭き、決意を新たにした。美咲と彩花も「恥ずかしいけど…頑張ろう」と話し、少しだけ前を向いた。


彼女たちは全裸の罰とネットへの投稿という屈辱に苦しみながらも、校長への怒りと抵抗の意志を失っていなかった。1週間が終わる時、この苦しみが何かにつながることを願っていた。








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