年老いた飼い猫を治療しながら延命させることを選んだ少女。苦しみながら生きる猫と自分の人生を重ねて見た時、少女が思うことは……
やっぱり動物は、悟ると自分から姿を消すのですね…と冒頭「だけ」を読んだ時は思いました。「猫のように静かに」の具体的ないきさつを読んでいるうちに…とても苦しくなりました。主人公も「この選択でいい…続きを読む
生と死の対比。思春期の感性の危うさ。世界が無頓着に成り立っている中で、私だけが薄いガラス細工のように心もとなくあるような、そんな孤独感を持っている。美しい短編です。ご一度下さいませ。
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