ゆっくりとページをめくりたくなるような

丁寧に考えられた世界観をじっくりと描写された作品です。
プロローグの章で9話分の分量があるように、物語は駆け足でなく、不穏げにゆったりと進んでいきます。
スクロールする手が止まらない。はやく次の話へ!といったタイプの作品ではないです。

でも、それがいいのです。

じっくりと文章を読み込むことで作者のTKG氏が描く世界が目の前に広がるでしょう。
隙間時間にではなく、自室で温かい飲み物でも飲みながらゆったりと読み進めたい。
そういった力のある作品だと思います。

その他のおすすめレビュー

武沢 悠さんの他のおすすめレビュー5