第2話 出会い

そんなある日、いつも通り、森で採取をしていた所、薬草がたくさんある場所を見つけ、夢中でとっていたら、ボアにみつかってしまった。

逃げ出したはいいけど、村には誘導できないし、致し方なく、森の普段いかない奥のほうへ逃げた。

ただ、この辺りよくわからないから、追いかけられている途中で、穴に落ちてしまった。

「いてて、あらぁ?落ちたな。ここから上がるの大変だぞ。でも、ボアが穴を覗いた後、あきらめたみたいだ。」


ただ、すぐに気が付いた。獣臭い。血の匂いもする。”やばい、獣の巣穴に落ちた?”死の予感を感じながら周りを見まわした。

そうしたら、少し奥で目がギラリとした獣がいる。狼か?でも、大きい。

ジリジリと後ろに後ずさりながら、”どうやって逃げよう”と思っていると、「おい、逃げずとも好い。わしは、もうすぐ死ぬのでな。」

「わ!喋った。なんで?」

「儂ぐらいになると、人と意思疎通ぐらいできるわ。」

「凄いね。狼さん」


「あ、でも、死ぬとかって?ケガしてるの?」

生活魔法のライトで照らしながら見てみると、銀色の綺麗な毛並みだけど、全身が傷だらけな狼?がいた。

駆け寄って、夢中に自作の中級ポーションをカバンから引っ張り出し傷口に振り分けて、後はヒールをかけ続けた。

「あまり、無駄なことをするな、ヒール程度では、ほとんど治らぬわ。」

「でも、こんな怪我をほおっておくことができないよ。」


その後、なんどもヒールをかけ続けていると、狼が、

「うん?何故それだけ、続けてヒールをかけることができるのだ。魔力はまだ大丈夫なのか?」

「ヒールぐらいなら、それなりに使えるよ。一度に大量に使うハイヒールとかは出来ないけど。。。」


「ふむ、不思議なことだ。ちょいと、儂の顔の前に来い。」

「別にいいけど、全然、出血も止まってないよ。」


狼の顔の前へ行ってみると、目がギラリと光った。

「なに、怖いんですけど。」

「魔力出力の封印がかけられているなぁ」

「え?どういうこと?」

「昔、魔力暴走でも起こして、封印を受けたのだろう。幼児の時にはよくあると聞くからな。それだろう。」

「だったら、その封印を解けば、ハイヒールとか使える?だったら、封印解ける?」

「使えるかどうかは、封印を解かなくては分からないが、可能性はあるな。」

「じゃあ、試しに解いてみてよ。このままじゃ、狼さんが死んじゃうよ。」


狼が、しばらく悩んだ後、「まあ、しょうがない。それで、お前の気が済むのなら。少し痛いかもしれんが、覚悟しろよ。」

その後、また、目がギラリと光り、身体の奥から何かが割れる音とともに湧き上がる力が吹き出してきた。

「わ、わわ。なんか魔力が、、、、でも、、、急いで”ハイヒール!”」


あたりが真っ白になり、意識が飛んでしまった。

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