銃弾、ミサイル、爆風、音のリズムの中で、静かに香るコーヒーと煙草の煙。

読んでいて自分の身体が撃ち抜かれたと感じる程の描写。
鼓膜に響いてくる音の連続。目の奥に残る、血肉の色彩の感触。

どれもが残酷なまでに、五感の中に浮き上がります。

それなのに、読むことを止められないのは、主人公たちの考え方が、作中に出てくる曲のように美しいから。

最初はSFハードボイルドのように感じますが、私たち日本人が忘れかけたノスタルジーを思い出させてくれる作品です。

読み終わった後の胸に来る重さが、心地よいのです。



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