修羅の女子校
ミズノトアミ
序章
「盗撮?」
来訪者が発したその言葉。二者共々オウムのようにしか繰り返すことが出来なかったのは、何も生徒会二名が揃って無能だからというわけではない。
その言葉、盗撮、と、自分たちが今いるこの場所、が、あまりにもそぐわなかったからだ。
発足間もない生徒会メンバー二名が揃って問う。
来訪者へと。
依頼者へと。
自分たち同じ、お嬢様へと。
「女子校で?」
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