第51話
in.heavenブランドの本格的な始動を告げるべく、菜々美とこずえは、初の合同作品となるウェディングドレスを発表するビッグイベントを企画した。過去を乗り越え、母娘として新たなスタートを切った象徴として、二人の才能が融合したウェディングドレスは、大きな注目を集めること間違いなしだった。
イベントを盛り上げるために、菜々美は斬新なアイデアを提案した。「お母さん、今回のウェディングドレス発表イベントで、一般の花嫁さんを募集するのはどうかしら?」
こずえは、少し戸惑った。「一般の花嫁さんを…?それは、どういうこと?」
菜々美は、詳細を説明した。「in.heavenのウェディングドレスを着てみたいという花嫁さんを募集して、オーディションを行うんです。そして、選ばれた花嫁さんには、今回のウェディングドレスを、衣装レンタル代タダで着てもらうの。」
こずえは、菜々美のアイデアに、感心した。「それは、面白いわね。一般の花嫁さんにも、in.heavenのウェディングドレスを着てもらうことで、ブランドの親しみやすさをアピールできるし、話題性も抜群だわ。」
菜々美は、さらに続けた。「それに、今回の企画を通じて、花嫁さんの夢を叶えるお手伝いができるのも、素晴らしいことだと思います。in.heavenは、花嫁さんの幸せを応援するブランドでありたい。そんな想いを、今回のイベントで表現したいんです。」
こずえは、菜々美の熱意に、心を打たれた。「菜々美、本当に素晴らしいわ。あなたのアイデアは、いつも、私の想像を超えてくる。私は、あなたの母親であることを、誇りに思うわ。」
こうして、in.heaven初のウェディングドレス発表イベントは、一般の花嫁を募集し、選ばれた花嫁には、衣装レンタル代タダでウェディングドレスを着てもらうという、前代未聞の企画で行われることが決定した。
イベントの告知は、SNSや雑誌を通じて大々的に行われ、瞬く間に、話題となった。
「In.heavenのウェディングドレスを着て、夢を叶えよう!花嫁募集!衣装レンタル代タダ!」
そのキャッチーなコピーは、多くの女性たちの心を掴み、応募が殺到した。
そして、数週間後、オーディションが開催された。会場には、in.heavenのウェディングドレスを身にまとうことを夢見る、多くの花嫁たちが集まった。
菜々美とこずえは、審査員として参加し、応募者たちの熱意、個性、そして、ウェディングドレスへの愛情を、じっくりと見極めた。
そして、厳正なる審査の結果、数名の花嫁が選ばれた。
選ばれた花嫁たちは、喜びを爆発させ、涙を流して喜んだ。
「夢が叶った!in.heavenのウェディングドレスを着て、最高の結婚式を挙げます!」
花嫁たちは、興奮冷めやらぬ様子で、喜びを語った。
そして、いよいよ、ウェディングドレス発表イベント当日。会場は、華やかな雰囲気に包まれ、多くの招待客や報道陣が詰めかけた。
ステージには、菜々美とこずえがデザインした、美しいウェディングドレスが飾られていた。
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