白と黒。――異なる二つの出逢いの交錯する先にあるのは……?

  • ★★★ Excellent!!!

【こんな方向け】
☑神様✕贄のじれじれ溺愛ラブストーリーが読みたい方
☑人と人ならざる者とのあわい――和の世界観に漂う陰翳を読み味わいたい方
☑切なく胸に迫る良質な和風BL幻想譚を読みたい方

【あらすじ】
十五年の幽閉を経て、山神の花嫁として山へと捧げられた少年・楪。
彼を迎えた神・銀花との出逢いが、閉ざされた楪の世界に光をもたらす。
だが、穢れを祓うための儀式は、やがて二人の絆や覚悟をも試すこととなり……。

一方、土地神・水月の命で穢れの原因を探る烏天狗・黒鴉。
彼は蛭の化け物に自らを食わせ続ける屍人・蛭子を見つけて連れ帰る。
黒鴉の判断は果たして、吉か、凶か。

白と黒。
二つの出逢いが交錯するとき。
――“想い”が運命の扉をそっと開く――。

全45話。贄と神との異類婚姻を描いた和風BL幻想譚です。

【おすすめポイント】
(1)切なくも優しい、未来への愛しみに溢れた物語
この物語は、十五年の幽閉を経、すれ違いや穢れを乗り越えて、楪が生きなおす物語であると同時に、蛭子が生きなおす物語でもあります。

苦しみの先にも、希望はある。

そんな、静かながらも沁み入るような幸福感をもたらしてくれる物語です。

(2)山神様と楪のじれじれな恋の行方
穢れに耐えながらも微笑む銀花。
一途に銀花を想いながらも、自分は与えられてばかりだと悩む楪。

相手を想うがゆえに踏み込めない――そんな焦燥の先に訪れる、心震える瞬間。一方でちょっと「にやっ」ともしてしまう笑 必見です。

(3)蛭子の可愛さ
蛭の化け物に食われ続ける屍人として現れる蛭子。
黒鴉に連れ出された後、楪たちとの交流を通して、少しずつ心を取り戻していきます。

――それは永い冬が終わり、雪の下から静かに流れ出す雪解け水のごとく。

不器用な優しさと可愛らしさが、物語の中に楪の純粋さとはまた異なる温もりを感じさせます。
敢えてここには詳しく書きません。是非、その目でご確認ください。

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