そうして、世界は平和になりましたとさ…………絶対的に。
- ★★★ Excellent!!!
「客観」を定義する役割は、かつては信仰が担っていた。
信仰にうんざりした人類は、「客観」を定義するものを理知にすげ替えた。
その理知の無力さを味わった人類は、「客観」の定義を科学にもとめた。
科学のあらわにした「客観」とは言うなれば、一人ひとりの孤立した脳髄のなかにある電気信号のパターン、そのおぼろげな共同幻想。
だったら、その内容を「幸福」に書き換えてしまえば、客観的にも、もちろん主観的にも、世界は幸福で平和になるんじゃないのかな!?
そんな、絶対的に平和な悪夢を、
あなたは…………否定できるでしょうか…………?