第16話:新しい家でのせい活
引っ越し前の祥子さんやわたしのアパートだと。
お部屋では、ちょっとじゃれ合うくらいのコトしか出来なかった。
声やら音やら、お隣や下の階に響いちゃうから、ね。
だから、鳥撮り遠征を兼ねたお泊りの『お出かけ』の時にしか、ね。
それが、今回。
引っ越し先の新居は、なんと、一軒家。
お隣との距離もそれなりにあり、奥まった寝室の防音も、そこそこで。
部屋で大声を出して、外で聞こえるか?
ちゃんと、実験も行って、その防音性を確認したうえで。
これで、自宅でも。
しかも、一緒に住んで、暮らしているから。
もう、夜な夜な、と。
思いきや。
引っ越し後のバタバタで忙しかったり。
わたしも転勤直後の仕事に慣れなかったり忙しかったりで。
「ごめん、祥子さん、今日は寝かせて……」
「うん、ゆっくり休んで、ね」
家事は、祥子さんが一手に引き受けてくれて、その分はかなり楽になってるんだけど。
あぁ、お父さん。
お父さんもこんな感じで。
お母さんと?
なんて、今にして、思う。
それでも今、まだ、わたしたちに子供は居なくて、ふたりきりでコレなんだから。
わたしを、子供を育てながら、って。
ホント、両親には、頭が上がらない、よねぇ。
しみじみ。
つくづく。
祥子さんとは、まだ。
子供の事については、話てはいないけど。
いずれ、は、なんて。
祥子さんんも、多分、思ってる、考えてる、だろうなぁ。
わたしも、ね。
女同士だし、『どうやって?』ってのが、大きい。
いろいろと、
そういえば。
地元の鳥撮り仲間の『先輩』が。
自分の大叔父さま……祖母の兄……に、恋慕して。
その大叔父さまの子が欲しい、とか、言ってたなぁ、と。
ふと、思い出してしまった。
結局、大叔父様……この人も、鳥撮り仲間のひとりなんだけど……が、大姪である先輩を説得して、諦めてもらうことになったらしい。
わたしが地元を離れて、数年。
その後、どうなったかの詳細は、聞いてないけど。
復活したとか進展したとかの話も聞いてないから。
そのまま、なんだろうなぁ、とは思っておこう。
地元の語りで言えば。
もうひとりの、鳥撮り仲間、関西弁の女の子の方は。
なんでも、その
娘のその
親の強制ではなく、親を見て育った、親にバイクに乗せられまくった結果? 同じバイクが好きになって、自分から好んで乗ってる、と。
そんな彼女。
ご両親の意向もあって。
『同じバイク乗りじゃないと結婚しちゃダメ』
だ、そうで。
本人も、そのつもり、とのことらしく。
ただ、鳥撮りとバイク、両方揃ってる
同じバイクに乗ってる
同じ鳥撮りの
とか、考えてるらしい。
いや、はや、あの
そんな
バイクや車で、戻ろうなんて思うことも無いほどの、距離。
新幹線でも、けっこうキつそう。
やっぱり、帰省となると、飛行機になるだろうから。
料金的にも、心労的にも。
うん。
もう、滅多に帰れない、よなぁ。
ちょっと寂しい感も、あるけど。
今は、祥子さんと、ふたり。
新居で。
生活も、仕事も、落ち着いて来れば。
本格的に、鳥撮りに出かけることも、増やすことができて。
最初は、どこか、いい場所は無いか? って。
自転車で行ける、手軽な場所をふたりで探して。
郊外の方へ、と、自転車を走らせてみたりしてたんだけど。
結局、街の中心にある、大きな緑地が、一番野鳥の種類も多くて、何より、トイレもあって、格安駐車場もあって便利! って事で。
逆に郊外の自宅から、街の方へ繰り出すことに!?
いや、はや。
何のために、不便な郊外に家を? って。
なかなか、思い通りには行かない、って。
つく、づく。
それでも、その、郊外の自宅は。
防音がしっかりしている事もあって。
そっちの方面では、かなり役に立ってくれているから、まぁ、良しとすべし。
あ。
落ち着いて、時間が出来たからって、毎晩、夜な夜な、って訳でもないよ。
いつでもデきる! って思えば、逆に。
結局、ふたりとも落ち着いた週末に、のんびり、まったり、と、ね。
でも、たまに。
平日でも、なんか盛り上がって、そのままノリで、ってのも。
ありがちになっちゃったりは、シてるけど、ね。
まだ、ふたりとも、節度ある大人で、よかった。
うんうん。
――――――――――――――――
<あとがき、なのか、なかがきなのか>
おっと、なんか、唐突に、終わった感のある締め方。
相変わらず、後先考えずにお話を書いてるのでーー。
この後、どうする、どうなる、も、全く考えておらず(自滅
ここで軽く終わっちゃうか。
この後の二人の甘々新婚生活(苦難付き?)を、書くか。
いずれにせよ、しばし、考えモードで中断。
最終的に、これにて終了になる可能性もかなり高いですが(自滅
では、また。
いずれ。
ここか、どこかで!
バード・レディ~鳥撮りの乙女 なるるん @nrrn
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