第43話

柊君のマンションを出て、私の家までの道のりを手を繋いで歩く。


彼の大きな手に包まれるとドキドキするけど、すごく安心もする。


学校の誰にも言えない秘密の恋。

ずっと隠し通せるのか正直分からない。


でも、たとえバレたとしても、柊君と一緒なら怖くない。


臆病で怖がりの私だけど、ちょっとだけ強くなれた気がする。



あの日、手を繋いで花火を見ていた小さな二人の背中。


あの頃よりずっと大きくなった二人の背中を、オレンジ色の夕日が暖かく照らしていた。

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生徒会長の誰にも言えない秘密の恋【完】 葉月星夜 @haduki0331

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