第15話

「………………」

まずいな、これ。すごく中途半端な時間に起きてしまった。

少し前の出来事もあってなのか……?

………今夜は眠れなさそうだ。


ホットミルクでも飲んで心を落ち着かせようと立ち上がる。

ふと、違和感を感じた。

あ、そうか。あいつ、いなくなったんだ。


だからなのかわからないけど、本当になんとなく。

あいつのベッドで寝ることにした。

二段ベッドになっていて、俺は普段下で寝ている。


………ジャンケンで負けたから仕方なくだが。


だからこそ、上で寝るというのは新鮮で。

よく眠れるんじゃないかと思ったから。ただそれだけの理由。


ホットミルクを飲んでも、やっぱりどこか物足りず。


結局、寒いまま無理やり眠りについた。

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