「precious love」



 ほっとするような小春日和

 いつもの街角で浮かび上がる

 懐かしい姿


 おどけた顔を悲しそうに歪めた 雨の舗道

 大きな背中が 街灯の向こうに溶けて

 消えるように去ったあなた


 やさしい光の中で

 ちゃんと笑えてるあなたを見たら

 眩しくて


 笑顔が似合いすぎるあなたに

 悔しくなるくらい


 もし あなたの自信が崩れたら

 忘れ物を取りに 私のもとに戻ってくれる?


 あの日こぼれた数秒間

 あなたを抱きしめるから


 また笑える未来へ 送り出すために

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