この小説には「原作」があるそうだが、そちらは読んでいない。
自分はゲームをまったくやらないのでダンジョン理解が乏しかった。
が最近立て続けに漫画の『ダンジョン飯』『葬送のフリーレン』『タワーダンジョン』を読んで急速にダンジョン理解が進んだ。
そして本作を読んでさらに迷宮のイメージが明確になった。
本作を読んで得た知識は
①ダンジョン探索はブラック労働である
②ダンジョン探索は金になる
③ダンジョン管理に失敗すると地上に害が及ぶ
④ダンジョン探索は命懸けである
といったところである。
①のダンジョンカンパニーの話(ハンターはみんなフリーランサーで雇用主が圧倒的に強い)は昨今のアニメーターのブラック労働みたいで興味深かった。
ダンジョン探索を「労働」ととらえ、ここまで緻密に労働に伴う苦労を書いた小説は、ほかにあまりないのではないか?
個人的にホームセンターで働く謎の美魔女マリアンヌの存在が気になる。
今から第二章の展開が楽しみです。