第7話

自分に自信がないのは昔からだけど、最近は、容姿についてもいろいろ悩むことが多くて。



久しぶりに、半年前に彼氏が出来たけど、その彼氏が私のことをどう思ってくれてるのか、今、すごく不安で。



だって、何も言ってくれないから…



例えば、好きとか、可愛いとか。



本当に可愛くないから、可愛いって言えないのかも知れないけど…



でも、付き合ってるんだから、せめて好きって…



やっぱり、言って欲しいなって。



それって高望みし過ぎなのかな?



そんな思いを抱えながら、それでも、仕事は毎日頑張っている。



大好きな花達に囲まれてる時だけは、そんな余計なことを考えなくて済んでるから。



『愛莉さん』



その声に振り向くと、キラキラオーラを背負った賢人君が立っていた。



『あ、ごめん、何?』



『すみません、これって…これで合ってますか?』



賢人君は、私からいろいろ学ぼうとしてくれてる。



こんな私を先輩として見てくれてるんだから、ごちゃごちゃ悩んでないでもっとちゃんとしなきゃね。



私は、賢人君の指導係としての自分に喝を入れた。

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