31、競争のない世界へ

 知っている。

 自分は社会に合わない人間だと。

 分かっている。

 自分は社会に不必要な人間だと。

 それでも、「貴方は要らない」と伝えられるのは何度でも辛い。

 私は負けをバネに立ち上がれる人間じゃない。

 一方で、立ち上がれる人間はどんどん私を置いていく。

 あぁ、誰か私も連れて行ってくれ。

 競争の外へ。

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