7、神無月の百鬼夜行

 目が覚めると、そこは見知らぬ地だった。

 暗き空に、天高き城のような数々。

 騒がしき音に、眩いほど色彩な灯り。

 そして、そこに行き交う数多の異形。

 私は物陰より奴らを見ていたが、奴らは牛車のような物に集まると、一斉にそれを転がした。

 ーーこれが百鬼夜行!

 私は恐ろしくなり、念仏を唱えて逃げた。 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る