5、魔王の後悔

「最期に言い残すことはあるか?」

 地面にだらりと座り込み、項垂れる魔王。

 その首筋に充てている私の剣先は、僅かにでも動かせば首を切り込んでしまいそうだった。

 さぁ、これでようやく世界が平和にーー。

「……『プリンシーズ・ラブ』の同人誌、最後まで描ききりたかったなぁ」

「待ってその話詳しく」

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