第20話
「必ず帰りは一緒に帰る。約束だった」
類の言う通り。
「これで3回目。守れない?」
コテンと首を傾げる類のその無表情が怖い。
1回目は単純に忘れていた。
そして、2回目は今日と同じでケーキを買いに彼等を待たずに向かった。
言い訳なんかできるわけがない。
「ごめんなさい」
謝った私に彼等は何も言わない。
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