第17話
「弱すぎて話になんねぇ」
倒れる男達を蹴っている彼を見つめていると、視線に気づいたのか此方を向いた。
「あ?なにしてんだよ」
身動きが出来ない私を不機嫌そうにしながら歩いてきて、ベリと引き離してくれた。
類がムッとしているのが表情で分かったけど離れたかった私は知らんぷりをした。
「煌」
「あ?なんだよ、チビ」
「だから!私はチビじゃない!」
「俺より小さいからチビだろ」
ポケットから煙草を取り出して咥える煌。
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