第13話
暫く見ていたけれど、はっとして辺りをキョロキョロ。
すぐ横にある袋が視界に入り慌てて取って中を覗き込む。
「つ、潰れてる、」
だ、誰だ!踏み潰したのは!
無惨にもグシャリと潰れているケーキはもう食べれそうにない。
悲しすぎて、ぼーっとケーキを見つめる。
「ケーキ、買う?」
ふと、声がして其方に顔を向けると、そこにはまたもや綺麗な顔をしている銀色の男が首を傾げて見ている。
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