第6話

本当に今日はツイてない。


相手は男。流石に引き離せられなくとも、この先の繁華街には人が沢山いる。



紛れ込んでしまえば私の勝ち。




「っ、うわっ」




繁華街が見えてきて安心して油断した。


運悪くド派手に石ころに躓いて転けた私。



膝をついた先は砂利だった為か、チクチクと刺すような痛みが広がる。



体を起こしてふと、我に返る頃には遅かった。




「つーかまえた」




背後に迫っていた男に腕を掴まれた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る