異世界に産まれた三つ子、イーチェ、ニーミャ、サーファは前世の記憶持ち。
3人とも日本人だった記憶を持っているなら、力を合わせてトンデモないほどのチートができてもよさそうなのに、それぞれの生きた時代が違うから、まず話がかみ合わない(話してる内容の元ネタを考えるのも、また楽しい)。加えてこれまた幼い子供なので、壮大な冒険が出来るわけでもなし。
流行りの鉄板とは少し違う異世界転生というところがまず面白いです。基本的にお話しの舞台は三姉妹の家の中になりますが、ちりばめられたナゾがあったり、なんだかんだあって体得していく能力があったりと、引き込まれて行きます。読者を引っ張り込む力はバッチリです。さすが作者様。
異世界で(とは言っても基本お家の中で)試行錯誤する三姉妹は、果たしてどんな真実にたどり着くのでしょうか。
続きを大いに感じさせるネタもあるので、ぜひともこの後を読んでみたく思います。
現世の知識を持ったまま、幼児として目覚めた異世界は、料理も衛生もとっても残念。
しかも母親は全然外へ連れ出してくれず、毎日食べて寝るだけの、超退屈な生活。
だけどそんな毎日を共にすごす『三つ子』の姉妹がいたら?
しかも他の二人も自分と同じく、日本から来た異世界転生者だったとしたら……!?
イーチェ「個人情報は完全忘却」
サーファ「なに言ってんだかわけわかめ」
同じ日本の、別の時代から集まってしまった三姉妹が繰り広げる、超インドア異世界暮らし。
違いすぎるバックボーン、埋まらない世代間ギャップ、ゲスト出演したモフモンヌ。
丘の上のマホウツカイの謎に迫るため、ぶつかったり協力したりしながら、三人はたくましく成長していく。
そして彼女たちが本当の姉妹になる頃には、家族の時間も動き始めるのだ――。
バブル時代から令和を超えて、未来まで。
あらゆる時代の読者層を受け止める『異世界トリプレッツ!』をぜひお楽しみ下さい。