第50話

「・・・っん、」





固まるあたしの唇を、啄む様に触れるその感触に、堪能するように這う熱に、頭が、ぼんやりとしてきて・・・。








熱が、離れて・・・。



それでもだらしなく半開きのあたしの濡れた唇を親指で拭うその感触にぞくりとした。



目の前の男が、偉そうにあたしを見る。






「・・・放心する程良かった?」




そう言ってニヤリと笑われ一気に熱が上がる。




一気に我に返る。






その瞳は、明らかに捕食する側の瞳だ。






誰これ!?





あたし、知らない・・・!!

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