第45話

「・・・じゃあ、お前のいい男の条件って何?」




食い付くあたしに投げ掛ける目は明らかに"この酔っ払い"とか言っている。



気が付きつつも楽しくなってきてるあたしはやっぱり少し酔ってるのかもしれない。




「そーね。まず顔がよくて、それから優しくて、仕事ができて、お金があって・・・。」



「夢見すぎ。」




色々と妄想を浮かべながら並べたてればあっさり腰を折られた。




「煩いわね!理想でしょ!?」




そんな男居ない事くらいあたしだって分かってる。



ただの理想じゃない。

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