天下無双レベルの豪快な寝坊をかましてしまった――さあ、言い訳を考えよう。

『天下無双レベルの豪快な寝坊をかましてしまった――さあ、言い訳を考えよう。』は、初美陽一先生が描く歴史×コメディ×寝坊のユーモラスな短編小説です！🎭✨

主人公は、まさに天下無双レベルの寝坊をかましてしまった男。布団の誘惑に抗えず、二度寝・三度寝・四度寝を繰り返し、気づけば約束の時間を大幅に過ぎてしまいます！😱💥

しかし、ただの寝坊では終わらないのが、この作品の魅力！

布団の誘惑と壮絶な遅刻劇を、ぜひ楽しんでください！⏰✨📖

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（242文字）

お布団、それはヤバすぎる物。
私も、寝坊してそのまま休んだことがあります、えぇ。

そんな危ない物の誘惑を断ち切るかどうかで歴史が変わる、とんでもない作品です。

意外に先が読めない作品でした。

短いですが、凄く共感でき、最後にアッと驚くので、オススメです✨

短いので、内容が気になったら読んだ方が早いです。

小説の楽しさのひとつに、意外性があります。
ある程度の小説を読んでいると、物語の流れや結末がそれなりに予測できるし、また出来なくても文章力や表現力から、そのロジックの飛躍する範疇、いわゆるストーリー展開がおおよそわかって来ます。

これは小説と言うコンテンツが、言葉をもって何かを伝えようとする上で、論理性を無視できない所に起因します。

ものすごく語弊がありますが、丁寧に書き込まれ完成されている小説であればあるほど、冒頭5行程度を読めば、物語のロジックが予測でき、面白いか、つまらないか、ある程度は判断出来るかと思います。皆様の意識している部分としていない部分で、少し読んでみて「なんとなく面白…続きを読む

布団

気持ちいい布団はついつい、寝入ってしまいます

男は父親とこの日は大切な約束があったのですが、眠ってしまい、約束をすっぽかしてしまいます

さて、その約束とはなにか、この男は大体何者なのか

全てが明かされた時、ああっと驚かれること間違いなし

ご一読を

　読み進めて、「あるある」な共感が半端なかったです。

　布団という名の渦、または蟻地獄。
　ちょっと見たらまだ余裕のある時間。もうちょっと横になっていられるかな、と思う感じ。
　でも、気が付いたら時間が飛んでいる。「いつ眠った！？」、「そろそろ起きるか」と考える。
　でも、「なぜ時計が進んでいるのだ！！」と更なる奇妙な事態に。

　眠りと目覚めの境目が曖昧で、気が付けば何度も眠ってしまう時間。これは誰にでもある物だと思います。

　そういう「寄せては返す波」のように、眠りに包まれたり目覚めたりを繰り返している主人公の「ヒデちゃん」ですが、そんな波打ち際からちゃんと陸に上がれるのか。

　そ…続きを読む

人にはどうしても寝坊してはいけない大事な日、というものがある。

本作の主人公は、その大事な日に大遅刻をかましてしまったおちゃめな御方の物語である。
しかもとっとと起きればいいのに、二度寝三度寝と布団の底なし沼にハマってしまい、もはや事態は取り返しのつかない事に――

さて、そんな彼は一体誰でしょう？
思わぬオチに「あーあーあ」となる事確実のちょっとヒネったコメディ、ご一読をー。

　時代モノのジャンルではありますが、堅苦しくはありません。
　軽妙でコミカルでとにかくノリノリな雰囲気が面白く楽しい気分にさせてくれます。

　お布団で二度寝どころではない、何度寝かもわからないほど寝坊しているこの男、遅刻確定時の感想やら、誰にとも無く言う言い訳がいちいち小賢しい。このキャラクター性自体も面白いのですが、実は、歴史好きなら誰もが知っている有名なあの人。

　そう、天下に轟くあの大遅刻を題材にしたお話なのです。

　それが誰なのか、歴史上のどの事件なのか、ぜひともその目でお確かめください。
　心地良い気持ちにさせてくれるはずです。まるで、二度寝のように……。