夜の衝動と、ほんの少しの背徳感。ありふれた「ドライブ」という言葉の裏に潜む、深くて静かな心の波を描いた一編。ふたりの心と身体が交差するラストには、性愛描写に留まらない「肯定」と「祈り」があった。誰かと過ごす夜が、こんなにも優しく、こんなにも危うい。この余韻はしばらく心を離れません。
艶かしい内容もありますが、なんとも淡く美しい描写でした。心に渦巻くものが上手く表現されており、感情移入出来ました。ドライブデート幸せですね。読んだあと充足感に満たされました。