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ラブレターを渡したのはあたしだった
「ユキ、一年のときユウキくんと仲良かったんだよね??
下駄箱とかロッカーとかちょっと怖いし、その場ですぐ返事されるのイヤだし
お願い!渡すだけで良いの、この通り‼」
サチに言えるわけない、あたしもずっと好きって。
しぶしぶ預かって渡しに行ったとき
「ふうん、そういうコトするんだ、意外~」
アイツはそう言うと素っ気なく受け取ってさっさと行ってしまった
その場に取り残されたあたしは、すごくすごくものすごく情けなかった
なに やってんだろ…
そしてアイツはあっけなくサチと付き合ってしまった
そのときのサチの喜びようといったらなかった
学校の行きかえりも部活のときも、ずっとアイツの話
「この前ね、なんのシャンプー使ってるの?って
ものすごーーーーく顔が近くて、心臓飛び出そうになった‼」
お揃いのシャンプーだよね あたしたち…
でも
付き合って一か月もしないうちに
「やっぱごめん、」と言ってサチはフラれてしまった
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