普通の女子高生でしたが、最強の力に目覚めたので勇者になって世界を救おうと思います!【休止中】
不知火 凪咲
プロローグ
走る。目の前にある敵を
「邪魔!!!」
黒く影のようなそれはまるで切ったような感覚はない、しかしわかるのだ。これは生かしておいてはいけないと。
「…っ!」
岩の影に敵がいたのだろう。不意を突かれ、私の特徴的な
「こいつ…!」
私は自分より一回り程大きい、
数秒ほど睨み合い、互いに攻撃を仕掛けようと思った瞬間そいつの額に1本の矢が当たる。
「何やってんっすか!
あまりに早すぎたそいつとの決着に驚いていると後ろから声が聞こえた。
好きな声だ。大好きな人達の
後ろを振り向くと思った通り、そこには私の家族がいた。
「
「はえーんだよ。お前。1人で突っ走るなって何回言ったらわかるんだ?」
いつも通り
「まあまあ、いいじゃないか。それが、朱乃のいい所だろう?」
先程の彼を宥めるように
「大丈夫?怪我は…耳!!斬られてるじゃない!」
「ほんとじゃないっすか!すぐに応急処置するっす!」
自分より背が高い
「んや…これくらい放置すればすぐに治る…」
私が言い終わる前に彼女たちは医療道具を出し始めていた。
(大人しく治療されますか…)
そう考えていると、頭にぽんと手を置かれた。
見上げてみるとその手は
「いけるか?朱乃」
「もちろん。あんな敵私が…いや、違うね」
みんなの、他の5人の顔を確認する。彼、彼女らみんな凛々しい顔をしてこちらを見ている。
「みんなで、勝とう。みんなで世界を救おう!」
そう言って、私たち
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