第78話「鋼メンタルでアミィさんのガチギレを見届け抜く」
バッチバチに激怒したアミィさんに詰められたデボ子が白状したのは、次のような経緯だった。
まずアミィさんが僕に恋心を抱いているという事実は、真っ先にデアボリカにバレていた。
なんせ僕に手紙を渡そうと思ったら、ギルドを経由するしかないからね。当然のように手紙を開封して中身を読んだデアボリカは、随分びっくりしたらしい。いや当然じゃねえだろ人の手紙を勝手に読むなよ。腹パンすっぞお前。
ともかく、衛兵として働いている実の姉が得体のしれない東洋人に籠絡されていると思ったデアボリカは、僕とアミィさんをなんとか引き離さないといけないと判断した。
「いや、なんで?」
「なんでもクソもあるか! ホットテイスト家は曲がりなりにも貴族だぞ! お前みたいなどこの馬の骨とも知れない東洋人を婿に迎えられるわけないだろうが!」
「え。そういうものなの?」
僕がウルスナに視線を向けると、彼女は気まずそうに顔を背けながら頷いた。
「まあ……そうだな。普通は嫌がるな。なんせナーロッパの貴族は血統主義だ。魔力は血に宿るから、相手も相応の魔力を持つ家柄じゃなければ婿には迎えない」
「当たり前だ! お前たちみたいな庶民と我々貴族では流れている血が違うのだぞ!」
「あ゛?」
デアボリカの発言に、冒険者たちが一斉に殺気を向ける。その視線にビビって、デアボリカはぶるぶると震えた。
余計な事言わなきゃいいのに……。いや、この状況で血統を自慢できるのは逆に度胸があるんだろうか。
「血の色は誰でも赤いだろ、アホらしい」
僕がそう言うと、アミィさんがほおと感心したような声を漏らし、ウルスナがぴゅうと口笛を吹いた。
ん? なんか僕感心されるようなこと言ったかな。
しかしWEB小説だと勇者として召喚された高校生が簡単にお姫様をお嫁さんにしてたり、女性オタク転生者がゲーム世界に転移して攻略対象の王子様総舐めのハーレム結成とかしてたりするけど、なんかそう簡単にはいかないものなのかな。
無爵位の貴族の次女の恋路ですら、こんなに邪魔が入るくらいだもんなあ。
この世界の貴族が血統主義ってやつだから、余計に嫌がられるもんなんだろうか。
まあいいや、ともかく話を続けると。
デアボリカの視点では、実の姉に素性不明の東洋人が言い寄っているように見えた。
ホットテイスト家の人間としても、妹としてもそれは憂慮すべき事態だ。
確かにその気持ちはわからないでもない。僕だって妹に得体のしれないストーカーがつきまとってたらぶん殴るよ。誰でも身内は可愛いものだ。
そこでデアボリカは僕を装って文通の返事を出し、徐々に嫌われて関係を自然消滅させようとした。
いや、ひどいわ。モラルというものがないのかよ。
さらにもう一押しとして、デアボリカは僕を女冒険者の婿としてあてがう作戦に出た。
僕が冒険者たちの成績争いの景品になってた件、実はアミィさんと別れさせるための策でもあったらしいんだよ。
デアボリカにしてみれば、僕を餌にして冒険者を競わせればギルドの成績も伸びるし、アミィさんとの関係も断ち切れる、一石二鳥の名案に思えたんだって。
しかしここで予想外の事態が起こった。
僕のメンタルがあまりにも鋼すぎて、底辺労働ばかり押し付けられても冒険者をなかなか引退しなかったことだ。
いくらギルマスの地位を悪用したところで、結局は僕はデボ子の所有物ではないから、僕の意思を無視して縁談を進めることはできない。いやまあこいつとしては僕を所有物みたいに思ってたんだろうけど、最低限の体裁は整えないといけないからね。
あくまでも僕が冒険者を引退するから、ギルドがその後の面倒を見てあげるということで婿入り先を紹介するという流れにしたかったようだ。
だから僕をめぐる争奪戦も、アミィさんとの文通も半年間続けないといけなかった。
手紙でアミィさんに別れの言葉を突き付けたところで、本物の僕が一週間に一度の差し入れを続けてたから、そこから手紙が偽物だったとバレちゃうんだよ。僕が途中で差し入れをやめればまだしも、僕はずっと差し入れ続けてたからね。
そしてやっと僕が引退を決めたと思ったら、その日のうちに新商売を始めて、聖者様と崇められるようになってしまった。
デアボリカは頭を抱えたけど、これは大きなビジネスチャンスでもあった。アミィさんのことも冒険者に恨まれることもさておいて、目先の金の成る木に飛び付き、ロングフィールド伯爵家に全力で売り込みにいったのだ。
その結果、ギルマスの地位を取り上げられてすべてを失い、今に至るというわけで……。
「何故だ……! どうしてこんな結末になる!? 私はただ、ホットテイスト家の血統を守りつつ、すべてを丸く収めようとしただけなのに……!」
ほろほろと涙を流すデアボリカ。
無論、彼女に同情的な視線を向ける者など誰一人としていなかった。
「いや、方法が悪すぎるだろ」
「人を掌の上で転がそうとして報いを受けただけじゃないか」
「人の心とかないの?」
「被害者ぶってんじゃねーぞ詐欺師がよぉ……!」
ウルスナ、僕、アイリーン、カルラが口々に罵倒を浴びせるなか、デアボリカはむきーっと地団駄を踏んで悔しがる。
「うるさいっ! お前たち庶民に何がわかる! 貴族には貴族の苦しみというものがあるのだ! お前たち平民は黙って私に転がされていろっ! それが政治というものだ、身分というものを弁るがいい!」
「言いたいことはそれだけか?」
感情の読めない瞳で顔を覗き込むアミィさんに、デアボリカはひぅと声にならない音を漏らした。
「お前の理論だと、お前が人の心を弄んでもいいのはお前が貴族で、彼女らが平民だからだな? だが、私はお前の実の姉だな? つまり貴族だ。私の気持ちをいいように弄んだ理由付けにはならないんじゃないか。なあ?」
淡々とした口調で、アミィさんはじわじわとデアボリカを追い詰める。
デアボリカはだらだらと全身から脂汗を流しながら、必死に言い訳を口にした。
「ち、違うんですよアミィ姉様! これはホットテイスト家のため! そして姉様の心を傷つけないための、優しい嘘だったんです!」
「ほう」
「アミィ姉様の心を傷つけないように恋を終わらせ、ホットテイスト家の血統を守る! そのために私は心を鬼にして嘘を……」
「私はお前の嘘に傷ついたぞ」
アミィさんはがしっとデアボリカに喉輪をきめ、腕一本でその体を吊り上げながらギロリとその顔を睨みつけた。
「私はお前のことを可愛がっていたんだぞ。お前は子供の頃から嘘つきで、他人を欺いて得しようとしたよな。お前が姉上が大事にしていた鉢植えに悪戯して枯らせて、私を犯人に仕立てたときも、私は何も言わなかった。私たちのどちらかに衛兵を率いらせると母上に言われたときも、お前が辛いのは嫌だというから、私は学者になるのを諦めて衛兵隊に入った。どうして何も言わなかったと思う? お前が可愛かったからだよ。なのに」
「ね、姉様、苦し……」
真っ青な顔でアミィさんの手を引き剥がそうとするデアボリカだが、両手を使って必死に抵抗してもアミィさんの片手はびくともしない。完全に力の差が出ていた。
というかこいつ、子供の頃からアミィさんに迷惑かけまくっていたのか……。
アミィさんは姉妹愛からなんでも譲ってあげてたみたいだけど、デボ子にそんなもん通じるわけがない。甘やかされれば甘やかされるだけ増長するし、相手を見下す。そういう人格なのだ。
アミィさんの心を弄ぶような作戦に出たのも、アミィさんなら何しても許してくれると思って……つまり内心でアミィさんを見下していたからなのだろう。
本当は片手一本で自分を簡単に殺せるくらいに力量差がある相手なのに。口先三寸で他人を転がして悦に浸っていた奴が、日々ストイックに鍛錬を続けてきた者より上なわけがない。デアボリカは、絶対に怒らせてはいけない人を怒らせてしまった。
「こんなことされたら、もう殺すしかないじゃないか」
「い……いやああああああっ!!」
もはや殺意を隠すこともないアミィさんの本気を察してか、デアボリカは恐怖に引き攣った叫びを漏らした。アミィさんがちょっと右腕に力を込めれば、デアボリカはそのまま首の骨を折られて死に至るだろう。
酸欠からか、恐怖からか。デアボリカはぐるんと白目を剥き……。
チョロロロロロロロロロ……。
あっ! こいつ、また漏らしやがった!
シモが緩すぎるだろ、お前の尿道どうなってんだよ! ピンチになると漏らすようにできてるのか!?
「………………」
アミィさんはため息を吐くと、口から泡を噴いて失禁するデアボリカを床に下した。
「いいのか?」
「もういい。こんなつまらない小便垂れの命を奪っても、何の溜飲も下がらん」
ウルスナの言葉に、アミィさんは吐き捨てるように口を開く。
でもさ、デボ子を床に下すときに怪我しないよう、優しく下してあげてるんだよね。アミィさんのそういうところ、僕は好きだよ。
冒険者たちもデボ子の醜態を目の当たりにして気が晴れたのか、あるいはデボ子が情けなさすぎて報復する価値もないと思ったのか、ため息を吐いて肩を竦めている。とりあえずデアボリカをリンチしようって気はなくなったみたいだね。
よく考えたらデボ子ってヤバくなったらいつも漏らして生き残ってる気がするなあ。タヌキが危機を感じたら狸寝入りしてやり過ごすみたいな生態なのか……?
「ヤバくなったらおしっこ漏らして殺す価値もない生き物だとアピールする……これは水遁の術でござるな!?」
「黙ってろ全裸忍者、今まじめな話をしてるんだ」
雰囲気を読まずに全裸で首を突っ込んできたジライヤを押しやると、黙って姿を消しやがった。あいつ本当に実在するよね? 僕のエロ妄想とかじゃないよね?
……それにしても、アミィさんってデアボリカのお姉さんだったのか。
あまりにも似てないから気付かなかったよ。いや、そう言われてみれば顔立ちは似てなくもないんだけど、身に纏う雰囲気も言動も全く違う。
本当に同じ家で育ったの?ってくらい、アミィさんって清冽で気迫がある雰囲気なんだよね。
デアボリカの姉ってことはアンゼリカさんの妹でもあるんだろうけど、あの人とも全然違う感じだ。三姉妹で雰囲気がこんなに似てない人たちって初めて見るよ。
でも、これで時々感じてた違和感はすっきりしたかな。
答えを知ってから何言ってんだって感じだけど、僕も時々あれ?って思うことはあったんだよ。
たとえばアミィさんは半年前に僕を都市に入れてくれたけど、後から考えるとあれって結構まずいことだったんだよね。だって万が一僕がテロリストかなんかで、爆弾でも持ち込んで市内で爆発させたとしたら、その責任はアミィさんがとることになる。
若くして市門の門番を任されるということは結構な出世株としても、それは経歴に陰を落としかねない独断だったし、だからこそ僕も恩義を感じて差し入れを続けてきたわけだけど。
アミィさんが衛兵隊の事実上のトップだったのなら、そりゃ独断が許されるわ。
それにドラパパが襲来したとき、アミィさんはアンゼリカさんの横に座っていた。ドラゴンが暴れ出したときに対抗するためにここにいるのかなと思ってたけど、それだといつでも飛びかかれるように臨戦態勢で立っているはず。
あれは都市の警備部門の代表者としてあそこに座ってたんだね。
アミィさんって僕が思っていたような一衛兵じゃなくて、結構な身分がある人だったんだなあ。僕の弁当なんかで喜んでくれてたから、食費に困るくらい給料安いのかななんて思ってたよ。
……しかしそうなると、これからは差し入れはやめた方がいいのかな。
僕も所帯を持つわけだし、家庭の外の人に料理を作るとかおかしいもんな。
だけどこれでアミィさんとの縁が切れてしまうのはもったいないとも思う。
いや、アミィさんがチョロくてヤれそうだからそう言ってるんじゃなくて……もちろんアミィさんは長身で巨乳で生真面目だけど愛嬌もある魅力的な女性だし、正直めちゃめちゃイイ女だと思ってるけど、そういうことじゃなく。
僕はアミィさんに人間として好感を抱いているし、いい友人であり続けたい。
だけどこれってどうなのかなあ。
現代日本の価値観でいえば、新婚早々の新妻が半年間料理を作り続けてた夫以外の男性と、これからも友達でいたいって言い出すようなもんでしょ? それって夫の視点からすると面白くないよなあ。
共感性が死んでる僕だけど、それはさすがにあかんでしょって思うよ。
とりあえず、アミィさんの方はどう思ってるんだろうか。
そう思いながら、僕は彼女に近づいた。
「アミィさん」
「ユウジ……」
アミィさんは僕から距離を取るように、僅かに後ずさった。
あれ、その反応避けられてるみたいでちょっと傷つく……。
アミィさんはわずかに唇を歪め、苦笑を浮かべる。
「……すまなかったな、ユウジ。私のような女に懸想されるなど、新婚のお前にはいい迷惑だっただろう。婚約者だのなんだの……一人で舞い上がって、実に滑稽だったな」
「迷惑だなんて、そんな」
「いいんだ。私のことなんて忘れて、幸せになってくれ。それが私の望みだ」
そう言ってアミィさんは笑うけど。それは悲しいよ。
「アミィさんは何も悪くないじゃないか。悪いのは姉の初恋を弄んでいたデアボリカだし、地獄に堕ちろと思うけど、アミィさんはただ僕のお弁当で喜んでいてくれただけだよ」
「いや……そもそも私の恋は虚構だったのだ。私は妹が手紙の中で演じる偽物のユウジが囁く愛の言葉に踊らされていた、馬鹿な女だ。初めて見るこの国の茶色い小川、ウサギに喰われて禿げた草原……そうした何でもない風景に一喜一憂するお前の詩を読むたびに、私はお前の瑞々しい純粋さに惹かれ、慕情を募らせた。だが、それは本物のお前ではなかったんだな」
アミィさんは僕に言い聞かせるように、穏やかな笑みを浮かべる。
「頼む、私のことは忘れてくれ。半年間も妹に騙され続けるような愚かな女だ。私にはお前に恋する資格なんてない」
アミィさんの言葉に、ウルスナが口を挟んでくる。
「なあ、半年というが……。お前たちは実際にはいつ出会ったんだ?」
「この都市に来たときだよ。僕がこの国にたどり着いて、初めて会話したのがアミィさんだったんだ」
「あたしたちより先……!?」
口元に手を当てながら、アイリーンが声を上げる。
「私に遠慮なんてしているのなら見当違いだ。こういうものは順番ではない。君たちは君たちで、ユウジと幸せになってほしい。そもそも私が見ていたのは、本物のユウジではなかったのだし」
「う、うん……」
何やら申し訳なさそうな顔をしているアイリーンに、アミィさんは小さく笑い掛けた。
「まあ……アンタがそういうのなら、遠慮なく幸せにならせてもらうが」
「ああ、そうしてくれ」
ウルスナはぶっきらぼうにそんなことを言うけど、なんかスッキリしない顔だね。
そりゃそうだろうなあ。本当は誰よりも清廉なものを愛しているのがウルスナだもんな。実直なアミィさんはウルスナにとって好感を抱きやすい人柄だろうし、騙されていたアミィさんを置いて幸せになれと言われてもはいそうですかとは頷きにくいよね。
だからといって、なあ。
アミィさん本人がもうこの恋を諦めようとしている。もうこちらの言葉は届かない。それが僕の言葉であっても、アミィさんは自分が好きになったのは偽物の僕だと思っているから。
「本当に、もう心の整理はついてるんだ。だからもう……私なんかに構わない、で」
はらりと。
アミィさんの瞳の端から、雫が零れ落ちる。
それは本人にも意図しないものだったのか、彼女はほろほろと落ちる涙を両手で受け止めながら、唇をたわめた。
「お、おかしいな……こういうつもりじゃなかったんだ。私はそんなに弱くない。強い兵士なんだ。だから……止まってくれ。困るよ。ユウジに未練がましい女だなんて思われたくないんだ……」
「アミィさん」
「……すまない、見ないでくれ。これ以上、情けないところをお前に晒したくない」
そう言って、アミィさんは壁を向いて顔を隠した。
その背中に断固とした拒絶を感じて、僕は言葉を失う。隣にいるウルスナも、何か声を掛けようとして手を伸ばしかけたが、同じく何も言葉にすることはできなかった。
……手詰まりか。
僕もウルスナも、アミィさんの心に言葉を届ける手段はもうない。
アイリーンはどう思ってるのかな……と思いながら視線を向けてみると、彼女は何やら不思議そうに小首を傾げていた。若干空気を読んでない感じだけど、何かそれ以上に気にかかることがあるんだろうか。
「……でも、おかしくない? デアボリカはユージィとアミィさんを引き離そうとしてたんだよね。それならどうして将来住みたい家とか、詩とかを手紙に書いたんだろ。もうちょっと嫌われるようなことを書くのが普通じゃないかなあ。少なくともアミィさんは手紙を読んで、ユージィに好感を抱いてたんだよね?」
「何故ってそりゃ……確かにそうだな」
アイリーンの言葉に、ウルスナも頷く。
そう言われるとおかしいな。
僕もひっかかってるんだよ。どうして手紙に僕が将来住みたいと思っている家のことが書かれてたんだろう。
僕は将来、白くて大きい家に住みたい。そこで大家族を築いて、広い庭でのびのびと子供を遊ばせたい。そういった理想を抱いているのは間違いないことなのだ。というか、今まさにこの屋敷をその理想に沿って改装することを計画していた。
だけど僕はその夢をデアボリカに聞かせたことなんてない。そもそも世間話なんてする関係性じゃないしね。
じゃあなんでデアボリカはそれを知ることができたんだ? そもそもデアボリカが好き勝手手紙を書いたら、絶対現実の僕の言動と齟齬が出るはず。それをアミィさんが一切感じることがなかったのは何故だ?
「それは手紙を書いていたのが、私だったからですよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます