第十六篇 沈んでしまった
続きがあるもんさ、何事も
僕は転んで沈んでしまった
もがけばもがくほど、さらに沈んでいく
どこかについてる傷が原因なのさ
古傷を刺激しない方が良いのに
そこに向き合わざるを得ない
沈んでしまっても
誰も助けてくれない
この時代は失った時間を戻してくれない
沈んでも
沈んでも
何か返ってくる保険には入ってない
でも、沈んでしまった
一回全部を失ってしまった
誰も分かってくれないんだなって絶望した
誰も助けてくれないんだなって絶望した
でも、助け合いを何度も見かけてきた
自分には当てはまらなくても
この世界には、実際助け合いがある
誰かに助けてもらうことをアテにしない
誰かに分かってもらうことが正解ともしない
また沈む
またもがく
ああ、沈む
でも、眠って食べて人恋しくなって
最終的にはまだ浮上してる
まだ生きてる
次沈む前に
いや、沈んでたとしても
僕は先に進まなくちゃいけない
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