第七篇 個性

たとえば君が不安なとき

僕も不安だよと言ってみせることは

果たしてどれくらい意味があるだろう

全部逆効果な気がしてる


それでも誰かの幸せを願うことを

幸せと思える世界でいたい


一歩目が同じじゃなくたって

ちょっとずつ歩幅が合っていくように

誰かの言葉が誰かの声で

歌われたらいい


自分が見つけた答えが

実はありふれていたものだったり

自分にしかないと思っていたものが

たくさんの他の人にもあったり

寂しくなったり途方に暮れることはあるけど


たとえば僕が不安なとき

君が言ってみせたことは

きっと君にしか言えなかったことで

それと同じことを

でも違うことを

僕が君にできたらいいと思う

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