第六篇 晴れたり曇ったり晴れたり

天気は不安定だ。

まあ僕含め人々よりは安定してるかも。


降水率という確率なのか決定事項なのか、イマイチ分からんものを頼りにして今日も傘は持たず走る。


それで雨が降っても気にしない。

靴が濡れるのは少し嫌だね。


殻から出ない生き方が悪いことなんて、誰も決められない。それが案外正しいかもしれない。

いろんなウイルスを雨は叩き落とす。

この世界に満ちた、傲慢、偏見、差別。そんな奇妙な大気汚染は壮大な自然にも止められないのだろうか。


って難しいこと考えてもしょうがない。

ペーパーテストでは碌な点数が取れない。

だけど誰かの役に立つ一歩なんて踏めてる実感はない。


だから憂鬱だ。

僕はどうして生きてんだろう。

でも生きてて欲しい人を曇らせるのも間違ってるね。


晴れたり曇ったり。


天気は不安定だ。

まあ僕含め人々よりは安定してるかも。


そんな僕は。

晴れたり曇ったり晴れたり。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る