第22話
しかし幸せな時間は続かない。
十六歳の秋。
あの男の登場で俺と莉子の関係が変わる。
二度目の運命の時。
またしても莉子に近づく男!
そして莉子が言うのだ。
「離れてほしい」と。
言ってほしくない言葉を俺に。
あの時と同じ短くした髪の姿で。
『莉子ちゃんはまた離れる』
その直の言葉は現実になる。
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