第21話

私も自分に出来ることをやりたいと思った。


インターネットのブログを使って、自分の意見を発表しよう。

自分が普段の会社勤めの中で感じたことをそのまま書こう。

現代はプロのライターではなくても、自分の想いを多くの人に向けて発信できる時代なのだ。


そのうち、小説を書いてインターネットで発表してみよう。



私は思い付いたことを、すぐみんなに話した。

そのとき、優里が意外なことを言った。


学生時代、私は自分の夢を来る日も来る日も彼女に話した。

彼女は、私の主張する理念や理想には興味が無かったという。

それよりも、自分が面白いと思ったことをやった方が良いのではと言った。


それでも、社会に批判的であること。

それはやめられそうにない。


今の社会は弱者にとって住みやすい社会とは言えない。

自分より弱い人を思いやる気持ちを忘れたくないから。

誰にとっても住みやすい世の中にしていかなければ、誰も本当の意味で幸せには成れない気がした。

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