ソルヴェイグの歌 【軍神マルスの娘と呼ばれた女 4】 -革命家を消せ! ―

美作 桂

プロローグ 「ペール・ギュント(Peer Gynt)」

 不埒なペールは夢見る男。いつも何かを夢見てる。

 幼馴染の婚礼で、花嫁奪って逃げだした。

 奪った花嫁すぐ飽きて、別の女と契りを交わす。

 やりたい放題し放題。病の母も打ち捨てる。

 あまりの不埒に故郷怒り、わがままペールは逃げ出した。

 そんなペールを慕ってた、純情ソルヴェイ彼を追い。

 だけどペールはまたまた浮気、

 純情ソルヴェイ打ち捨てて、またまた不埒な旅に出る。

 だけど神様よく見てた。

 一攫千金金持ちに、なるもおけらになったとさ。

 不埒なペールは夢破れ、ボタンにされる呪い受け、

 人に縋るも皆裏切られ、あわれ最後は命尽き、

 最後に残ったソルヴェイは、ペールを見捨てず膝の上、

 身まかる男を子守唄、歌って彼を見送った。

 


 ヘンリック・イプセン「ペール・ギュント」より作者意訳・要約

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