第5話

 体育館に集まった、小学校時代の同級生。

 みんなでゴールボールしようって連絡したら、思ったよりもたくさん集まってくれたの。


 私はその中の一人男子、尾崎くんに声をかける。


「尾崎くん、来てくれてありがとね」

「卒業以来だな。連絡もらったときはビックリしたぞ。ゴールボールなんて、聞いたことなかったしな」

「それで、ルールは覚えた?」

「なんとなくな。まだプレーしてみないから、しっくりきてねーけど」

「それは私も同じ。ミキ、わからないところがあったら、色々教えてね」

「もちろんだよ!」


 それじゃあ、早速ゲーム開始!

 まずはアイマスクをつけて……わ、何も見えないや。


「これ本当に、何も見えないんだね」

「そうでなきゃ、公平にならないからね。一口に視覚障害といっても人によってばらつきもあるし、健常者だっているし。みんな同じ条件にするために、目隠しは必須なんだよ」


 だよね。

 わかってはいたけど、いざ真っ暗になるとちょっと怖い。

 本当にこれで、ゲームなんてできるのかな?

 って、やってみないとわからないよね。


 一人の男子を審判にして、まずは同級生チームと特別支援学校チームに別れて、プレー開始!


 まずは特別支援学校チームの攻撃。

 シャランって鈴の音とともに、ボールが転がってくる。

 ……たぶん転がってきてるよね。何も見えないけど、音が近づいてきてるのはわかる。


「いて、ボール当たったぞ! いや、ということは、防いだってことか? おい審判、どうなったんだ!?」

「ボールは弾かれて、お前のそばに転がってるよ。って、そもそも俺にボールの場所聞くのはアリなのかー?」


 審判の男子の言う通り、本当は聞いちゃダメだろうね。

 けどまあ、今回はアリってことにしよう。

 だってわたしも、ボールがどこにあるか、ぜんぜんわからないんだもん。


 鈴の音は聞こえるからだいたいの方向はわかるけど、どれくらい離れているか、検討もつかない。

 目隠ししてプレーするんだから、きっとやりにくいだろうなって思っていたけど、想像以上だった!

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