第2話

 中学一年の夏休みのある日。

 この日私は、幼馴染みのミキちゃんの家に遊びに行っていた。


「ミキちゃん、久しぶりー」

「久しぶり、ユカちゃん!」


 やってきた私を、笑顔で出迎えてくれたミキちゃん。

 ミキちゃんとは3つの頃から仲のいい友達だけど、私とは別の学校に通っていて、最近は会えてなかったの。


 ミキちゃんが通っているのは、特別支援学校。

 実はミキちゃん、小学校のころ事故に遭って、今はほとんど目が見えていないの。

 自己直後のミキちゃんはすごく苦しそうで、私も自分のことみたいに悲しかったけど、今はまた笑っておしゃべりできている。

 きっと学校で、楽しいことを見つけたんだろうなあ。

 ミキちゃんが笑っていると、私も嬉しいよ。

 ミキちゃんは特別支援学校での出来事を、楽しげに話してくれている。


「……それでね。一学期の最後に、スポーツで競うクラスマッチがあって、ゴールボールをやったの

「へえー、クラスマッチ……って、ゴールボールって、何?」


 聞きなれない単語が出てきて、キョトンとする。

 話の流からして、スポーツの一種なんだろうけど……。

 すると、近くにいたミキちゃんママが言う。


「直接見た方が早いかもね。ミキ、クラスマッチの動画、ユカちゃんに見せていい?」

「もちろん!」


 ミキちゃんママが見せてくれたのは、クラスマッチを録画した映像。

 場所は、体育館かな。ミキちゃんをはじめ、私と同い年くらいの子たちが、バスケットボール大のボールを投げ合ってる。

 ただし投げてる先は、バスケのゴールじゃない。

 サッカーのゴールに似たネットが体育館の中に設置されていて、そこをめがけてボールを投げているんだ。

 けど、驚いたのはそこじゃなくて、プレイしているミキちゃんたちの顔。

 なんと全員、顔にアイマスクをつけているじゃない!


「ミキちゃん、これって」

「驚いた? ゴールボールはプレーヤー全員がアイマスクをつけて、目隠ししてやる球技なんだよ」


 全員目隠し!?

 でもそれって、ちゃんとプレイできるの?

 初めて知るゴールボールなるスポーツに、私は驚愕した。

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