概要
ずっと、あなたに会いたかった。
六歳の夏、一人で、神社の境内で遊んでいたユノワは、幼なじみのティトレーが、厳しく立ち入りが禁止されている神社の裏山を登っていくのを見た。
むかし、この国がまだ幼く、王によって治められていた頃。国王夫妻に、男女の双子が生まれた。この国では、男しか王位を継げないのに、生まれてまだ半年も経たない頃、王子は亡くなってしまった。楡名姫が十五になった日、青竜がやってきた。青竜は、姫が水源を守ると約束してくれるなら、力を与えるという約束をした。
姫の子孫で、長を継ぐ者は、二度、青竜の承認を得なければならない。二度目は、一度目の承認を与えられてから、十年後に行なわれ、社殿に詣ることになっていた。
二度目の承認の日、ユノワは石像に触れ、突然足下に開いた暗闇に吸い込まれ、憧れだった青竜と対面する。
青
むかし、この国がまだ幼く、王によって治められていた頃。国王夫妻に、男女の双子が生まれた。この国では、男しか王位を継げないのに、生まれてまだ半年も経たない頃、王子は亡くなってしまった。楡名姫が十五になった日、青竜がやってきた。青竜は、姫が水源を守ると約束してくれるなら、力を与えるという約束をした。
姫の子孫で、長を継ぐ者は、二度、青竜の承認を得なければならない。二度目は、一度目の承認を与えられてから、十年後に行なわれ、社殿に詣ることになっていた。
二度目の承認の日、ユノワは石像に触れ、突然足下に開いた暗闇に吸い込まれ、憧れだった青竜と対面する。
青
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