第43話事件後
数時間後。
俺達皇護と柚葉は病院に来ていた。
俺は殆ど傷はなく、龍馬さん以外の皇護のメンバーは体が消えたと言う非科学的なこともあり、一日経過入院することになった。
「おつかれ」
病院のエントランスの椅子に座っていた。
「龍馬さん、皆は?」
「殆ど怪我はないがまあ久遠の結界で害がないと分かるまで、検査だな」
「そうですか」
「で、柚葉ちゃんはどうだ?」
「あの後気を失ってそのままです。でも外相は見当たらないらしく今の所大丈夫だそうです」
「そうか、良かった」
「それで、柚葉がなんでレガシーホルダーに?」
「分からない」
「今回の戦いは分からない事ばかりですね」
「そうだね、ただ僕らは勝った。規模で言うとあのまま負けてれば日本は間違いなく久遠に思い通りになっただろう」
「それで疑問があるんですけど」
「なんだい?」
「久遠が首を斬った後に体が消えたんですけどそれって?」
「それも僕なりに考えたんだけど、偉人とかなりシンクロ率が高い場合力を使うものが破壊されるとその存在自体が消えるのかもと」
「つまり、久遠が声を通して偉人の力を使ってるから首を斬ったので消えたと?」
「うん、だから僕らも気を付けないといけなくなったね」
「そうですね」
無銘や村正が壊れると俺の存在が消えてしまうと言うことなのか。
「これからレガシーホルダーも偉人と深くシンクロする者には、このことを伝えないといけないね。でもまだ確定したわけではないけどね」
「皇護の皆も何もないと良いけど」
「そうだね、今回の久遠の結界で存在が消えかかったことを考えると何かしらの問題があるかもしれないしね」
やはり今回の戦いで起きたことは普通ではない、なにかぼんやりとしたものがある気がする。
「柚葉はこれからどうなるんでしょうか?」
「んー、そうだね。今回で新維新志士は解体されたがまだ残党は残るだろうから警察と連携して保護対処になるだろうね」
「そうですか」
「もし柚葉ちゃんが皇護に入りたいと言いだしたら彦真君はどうする?」
「絶対やめさせます」
「どうして?」
「俺は朧と約束したんです、柚葉を危険から遠ざけると」
「そうか」
「はい」
「もう一ついいかい?」
「なんですか?」
「高校卒業した後のことだけど」
「レガシアのことですか?」
「ああ、日本は僕らに任せてやはり彦真君はレガシアに戦ってほしい」
「はい」
「こんかい久遠や新維新志士の裏にレガシアがいた可能性もある」
レガシアとは世界でレガシーホルダーを集めて色んな国でテロを起こしている組織だ。つまり簡単に言うと新維新志士が世界で暴れてると言うわけだが、その目的やどんな力を持っているかは全て謎に包まれている。
「すでに海外で動いている皇護のメンバーには伝えてあるから」
「分かりました」
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