第14回 3の法則
「3の法則(Rule of Three)」という言葉ある。これは、物語やジョーク、スピーチなどにおいて「3つの要素」を使うと、リズムが良くなり、記憶に残りやすくなるという法則である。
例えば、 『三匹の子豚』では、三匹の子豚の兄弟の家が狼にことごとく破壊される。しかし、レンガの家を作った三男は難を逃れる。 1回目と2回目は失敗し、3回目で成功するパターンである。これも確かにリズムがいい。
また、チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』では、エベネザー・スクルージのもとに、過去の幽霊、現在の幽霊、未来の幽霊という3 人の精霊が訪れる。三つ目は「死」に関するもので、作中の中でもフックになっている。
なぜ3だと収まりがいいのかは不明だが、筒井康隆の言葉を借りると、「人間の頭のつくりはそうなっている」ということだろう。
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