伝説の極道、というと、「〇が如く」というタイトルを思い浮かべる人もかなり多いと思います。ゲームで大ヒットし、ドラマでは大××し、今も多くの人に愛されるあのシリーズ。
そんな桐生一馬のごとき、伝説の極道が登場する本作。
オオトリの兄貴という、いくつもの武勇伝を持つ兄貴。それに憧れる一人の男による二人称形式で物語が進みます。
極道とは、「道を極める」ということ。つまり「外道」とは別で、「最高にかっこよく生きる」ということでもある。
そんな生き様に憧れる者は後を絶たず。そして伝説を間近で見たいと願うことも。
本作はそんな兄貴の伝説が生み出した、「ある出来事」を描いたものです。
だが、兄貴は望んでバイオレンスの世界に身を投じ続けていたのか。彼はあくまでも義の人であり、狂犬ではなかったのかもしれない。
だが、彼はその伝説ゆえに、「とある事態」に追い込まれることに。
彼が本物の伝説ならば、この窮地をどう乗り切るか。この先がどうなるのかと、強く想像力を刺激される一作でした。